【新製品】「内面検査装置 OptoComb HS」をリリース、困難だった内面の外観、形状、寸法検査を同時に実現
株式会社OptoComb(代表取締役社長:福沢 博志)は内面検査装置 OptoComb HSをリリースしました。既存手法では困難だった円筒形部品内面の外観、形状、寸法の同時検査を実現しました。
概要
従来のソリューションでは困難であった、円筒形部品の内面検査について寸法検査と外観検査と形状検査を同時に実現しました。
弊社独自の光コム技術を駆使し、同軸測定およびヘリカルスキャン方式にて高速に自動検査が可能になりました。
自動車エンジンのような中・大型部品の中には円筒形状が含まれることが多く、その形状は高い品質と現代のモノづくりが求める加工精度を満たす必要があります。代表例であるシリンダーブロックは、ピストンが上下するシリンダー部分をもったエンジンの重要な部品です。そのシリンダー部分の寸法とその内面に欠陥があるかどうかは、エンジンの性能にとって非常に重要です。
接触式3次元測定機であれば、このような構造の検査は可能ですが、一般的に時間がとてもかかるので部品の製造プロセスで全数検査に用いることはできません。非接触式であれば、それに比べて非常に高速ですが、円筒構造の奥深くの位置までミクロンオーダーの精度で外観・形状情報を得ることは技術的に非常に困難を伴います。
OptoCombの光コム技術を使った検査装置は、同軸光学系であることと、光コムだからできる高い測定精度によってこの問題を解決しました。
このシステムによりOptoCombは新しい外観・形状検査ソリューションを市場にもたらし、ボアやその他の円筒構造物の内面を高精度で測定することを可能にしました。本ソリューションでは直径11mm~100mmまでの円筒形部品内面について、1種類のスピンドルユニットで3次元スキャンすることが可能なため幅広い部品に用いることができます。また、異物、バリ、キズなどの、様々な微細な欠陥を定量化することも可能となりました。
OptoCombの内面検査装置は、シリンダーブロック、バルブシート、バルブボディ、ハイドロブースターなど従来の自動車部品だけではなく、モータのステーターコアやレゾルバセンサーなど円筒構造をもつ多くの部品の検査工程の自動化を目指すメーカーにとって、ゲームチェンジャーとなりうる技術であると期待されています。
また、OptoCombのその他のソリューションと組み合わせることで複雑形状ワークの多様な自動検査の課題解決を目指します。
内面検査装置 OptoComb HSの事例
従来の課題
従来のソリューションでは下記の課題がありました。
外観検査:2次元での検査、凹凸判定ができない
寸法検査:段差のあるワークなどは焦点が合わず検査が難しい
複数のワークを検査しようとすると専用プローブが複数本必要
解決したこと
外観検査:3次元での検査、凹凸判定でキズの高さ、深さまで定量的に範囲が可能
寸法検査:段差のあるワークも検査可能、直径だけではなく円筒度、真円度、同軸度などの検査が可能
Φ11-100mm、深さ150mmまで1本のスピンドルユニットで対応が可能
対象とするワーク
内面を測定したいもの全般
本件に関するお問合せ先
株式会社OptoComb(旧:株式会社XTIA) 営業本部